薪ストーブに人々が集まる平屋の家
ずっと家を建てたかった奥様と、そうでもなかったご主人。そんなご夫婦を動かしたのは友人のお宅で見た薪ストーブでした。「薪ストーブを入れるなら家を建ててもいい」と、ご主人は一目で薪ストーブのある暮らしを気に入られたそうです。
共働きなので、家事負担を減らしてシンプルに暮らしたいという想いから、ワンフロアですべてをこなせる平屋を選んだのは自然な流れでした。この冬を過ごしてみて「薪ストーブがとても暖かく、断熱性も良いので、床暖房も設置しましたが一度も使ってないんです。」とうれしい誤算も。
新居が完成して友人が集まる機会も増えたそう。「大勢集まっても気兼ねなく居られるのが良いですね。」と奥様。友人家族を招いてストーブで焼いた手作りピザをふる舞ったり、ご主人の友人が集まって薪小屋を作ったりと、ストーブに引き寄せられるように人が集まっている様子。
燃料となる薪は知り合いの植木屋さんや材木屋さんに声をかけて調達。「公園で拾ったどんぐりや、ミカンの皮をストーブの上で乾燥させると着火剤になるんです。最近は私も薪割りをするんですよ。」と奥様。アパート暮らしから一転した生活を満喫されているそうです。お仕事で帰りが遅いご主人も、ゆらめく炎を眺めながらとる夕食は至福のひと時になっている事でしょう。
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実際の生活をイメージした間取りや収納計画を
奥様はインテリアや収納、片付けが好きで整理収納アドバイザーの資格もお持ちとのこと。家事効率を重視したアイデアが随所に光ります。 実際の生活イメージをして何度も図面と照らし合わせて検討されたそうです。例えばキッチン横のパントリー。1坪弱のスペースに食品や日用品ストック類、掃除用具が整然と収まっていて、とても使いやすそうです。奥様に伺うと「ここにこれを置くと決めて、置きたい物1つ1つを採寸しました。」とのこと。 漠然と収納スペースを作るのではなく、物の置き場所を明確にすることで無駄なく片づく空間に。そして「本当に必要な物しか残さない」という心がけはとても参考になります。
無垢材をふんだんに使用したぬくもりある空間。主役は真っ赤な薪ストーブ。お友達を大勢招いてホームパーティーも楽しめます。
リビングを抜けて寝室へ。吊収納のアクセントクロスやウッドブラインド、細部にまでこだわったインテリアが目を楽しませる。
ご主人一目惚れのバーモントキャスティングの薪ストーブ。コトコト煮込みやオーブン料理などのストーブクッキングも楽しめる。オブジェとしても可愛い松ぼっくりは天然の着火剤に。
庭の薪小屋はガーデンオブジェのよう。薪割りもライフワークのひとつに。
キッチン横のパントリーにストック品や掃除用具など、必要な物がすべて収まる。
玄関ホールからリビング・キッチン・パントリーへ回遊できる。